先日、ある小学生の女の子が、「ねこ、ねこ!私が家に連れて帰る!」と連呼しているので、そちらの方を見ると、
眼がちゃんと開いておらず、あきらかに弱っている子供のねこが歩いていました。
女の子なりに、そのねこの弱った様子を見て、とても放っておけない気持ちになったのでしょう。
人間なら当然そうあるべき、優しい気持ちからの言葉です。
でも、家の人に認められていることなのかはわからないし、ねこと一緒に暮らせる環境なのかもはっきりしません。
私もその女の子を放っておけない気持ちになって、まず、ねこを獣医さんに見せて、とりあえずの処置をしていただき、
それから、女の子のお母さんを見つけてお話しました。
やっぱり、残念ながら、「飼う」という覚悟はまだできていらっしゃらないうえに、そもそも、
ペット不可の賃貸にお住まいでした。
無理してしまっても、途中で捨てることになっては、なんの解決にもなりません。
結局、このねこは、医者に行ったことによって、眼も少しよくなりましたが、飼い猫になることはできませんでした。
なんだか、心が痛む話です。
女の子が弱ったねこをなんとかしてやりたい、と思ったその気持ちを、これから成長しても忘れないでいて欲しい、
いつかその気持ちが報われる世の中だったらいい、と思ってやみません。
里親を探さなくてはならないねこは、他にもたくさんいて、
すべてに飼い主を見つけるのは、本当に難しいというのが厳しい現実です。
そもそも、このような恵まれないねこが、いなくなるようにしなければならない。
他にも家のベランダで、産み落とされている子猫が発見された、という話もありました。
動物虐待なのではないかと、時には、不妊・去勢手術に反対する方もいらっしゃいますが、
放置していては、問題は拡大していくばかりなのです。
微力ながらも、今日も前に進んでいこうと思います。
2011年07月25日
眼の開かない弱った子猫
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 16:16| 日記