先週日曜日、無事地域ねこセミナーが終了しました。
新井区民活動センターでの開催が2度目ということもあってか、ご来場者数は残念ながら最近の数回に比べるとやや少なめでした。
でも、今回も講師を務めていただいた工藤さんの声かけで、「地域猫セミナーに初めて参加する方は?」と挙手していただくと、10名以上の方がいらっしゃいました。まずは、最初の一歩を踏み出していただくことが大切で、これは、大変な収穫です。お天気の良い日曜日に、貴重な時間を使ってご参加いただき、皆様、本当にありがとうございました。
最初のお話はNPOねこだすけ代表理事の工藤久美子さん。工藤さんは、この分野のパイオニアであり、その精力的かつ忍耐強いご活動は、飼い主のいない猫の活動をするすべての者にとって救いとなる方といっても過言でないでしょう。しかも、そのきっぱりしたご発言が、迷えるボランティアや、問題が解決できず袋小路に入った住民など、聴くものを励ましてくれます!
今回の工藤さんのお話のポイントは、「三者協働」でした。
三者とは、地域住民、猫ボランティア、行政のこと。曰く「一者だけで失敗するのはもちろん、二者だけでがんばっても、100%失敗します。」
「100%」失敗するんですよ。
ひとりだけ、一者の立場だけで、無理をしてがんばるのではなく、みんなが協力して働くことによって、成り立つ活動なのです。
続いてお話くださったのは、すみだ地域ねこの会の庄司直子さん。
いつものように、豊富な経験からきた説得力のある語り口で、わかりやすい説明をいただきました。そもそも「飼い主のいない猫」が増えてしまった理由から始まり、「飼い主のいない猫」を前にして、どう対処すべきかの「イロハ」です。
この活動の中で、いかに、人間同士の信頼関係、広報などが大切かということも教えていただきました。えさを与えるなどの世話をしているときには、その周囲を掃除することが必須にして重要であること。不妊・去勢手術のために捕獲をする現場では、たて看板などをして、周囲にお知らせすることはもちろん、終了後、周囲にちらしなどを配布して報告すること。それら様々な工夫が、この大切な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法だということでした。
ここでは、すべてはご報告できません。まだご参加していらっしゃらない方、是非次回いらしてください!地域ねこについての情報満載にして、次回もお待ちしております。
2011年11月25日
地域ねこセミナー無事終了
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 14:30| 日記