2011年12月04日

新宿区第11回にゃんにゃんセミナー

毎年この時期は、新宿区の「人と猫との調和のとれたまちづくりセミナー」が開催されています。今年は11月26日の土曜日。さっそく参加してきました。11月20日に私たち、猫と花地域環境ネットワークが中野で地域ねこセミナーを開催したばかりでもあり、興味津々。
とはいえ、私は第6回から毎年参加していて、今回で5回目。それでも毎回新たな発見があるのは、新宿区はこの地域ねこ活動の分野では本当に先進的だからなのです。
最初の注目点は、地域ねこ活動の原則がきちんと紹介されていて、しかもそれが参加者全員に周知徹底されていること。
地域ねこ対策の原則とは・・・『そもそもペットブームなどの影響から、人間の無責任な飼育が原因で増えていったノラ猫を巡る問題を、単に動物愛護の活動ではなく、ただ迷惑被害を訴えるだけではなく、個人的に取組むのでもなく、地域の環境問題として、地域住民・行政・ボランティアの三者が協働して取り組み「人と猫と地域が共生」しながら問題を解決していく』ということです。この原則は、実は、理解不足のため誤解されることが多いのですが、このことが当たり前のこととして正しく語られ、当たり前のこととして周知されているのです。
そして、次の点は、この原則が示されるだけでなく、実践のものとして「官」と「民」の両方の立場の方から語られたことです。
港区・国立市・練馬区・品川区の行政担当者とボランティアの方がパネラーとして参加し、実際の取組み方・苦労話・成果・今後の展望についてのディスカッションを展開。実践している方ならではお話は、裏話を含めて説得力があり、有意義なものばかり。そして、この活動は、動物愛護というだけでなく「人と猫との調和のとれたまちづくり」という社会性の求められるものであることを各パネラーが強調されていたのが印象的でした。次回は、さらに地域住民もパネラーに参加することになるのではないでしょうか。期待がふくらむばかりです。
そして、もうひとつの特筆すべきは、このセミナーが、ひとつのNPO主催ではなく、新宿区自体が主催であるということ。
地域ねこ活動が、きちんとした原則の上で、正しく普及してきていることは、新宿区で、地域ねこ対策がすでに10年以上にわたって継続され、きちっとした成果につながっていることからもはっきりしています。中野からは、ほんのすぐお隣の新宿区。なんとかして、おいてきぼり、時代遅れの状態を打破していかねばなりません。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 11:24| 日記