2015年03月01日

中野区の「飼い主のいない猫」対策!

猫ポスター.jpgとうとう、中野区でも保健所作成により、こんな「飼い主のいない猫」のポスターが掲示されるようになりました。

猫の迷惑被害に合っている人たちと、猫にえさを与える人たちの間の摩擦が起こりがちで、とかく、「餌やりはやめよう」という短絡的な解決に乗り出しがちな状況が続いていましたが、中野区でも少しずつ状況が変化してきたようです。私たちがNPOとして、飼い主のいない猫の対策のため継続してきた、いわゆる「地域ねこセミナー」などの活動が、微力ながらこの変化に貢献できたかもしれない、と、大変嬉しくなりました。

もちろん、まだまだ、すべての小さな命あるモノたちが大切にされるようになるには、道半ばです。でも、もし小さな命を大切にできるならば、それは、私たちの生活の本当の豊かさの一つの証にもなるはずなのです。少しでも多くのかたの意識が変わっていきますように。

posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 15:46| 日記

2015年01月14日

地域ねこセミナー開催します

謹賀新年! 今年も、地域ねこセミナー開催いたします!

動物に関わる状況は、今年も刻一刻、変化してきています。
この変化が、少しでも「改良」される方向になりますよう。
私たちは、引き続き、地道に活動していきたいと思います。
まずは、またまた、地域ねこセミナーを中野区江古田で開催します。
是非ご来場ください。

●日時:2015年1月29日(木) 14:00〜15:30
●場所:江古田区民活動センター
●講師:猫と花地域環境ネットワーク理事長 星野新一

●お問い合わせ:江古田区民活動センター
           運営委員会事務局 03-3954-6963
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 16:06| 日記

2013年09月08日

「えさやり禁止」は「地域ねこ活動」を妨害する

飼い主のいない猫へのえさやりは、「ねこ迷惑」の意見と、「命あるねこを守りたい」の意見が対立する火種になりがちです。
「えさをやるから、ねこがくる。」VS「ねこがいるから、えさをやる。」よく耳にする対立ご意見ですね。

猫と花地域環境ネットワークの地域ねこセミナーにお招きした講師のお一人、新宿区保健所の高木さんは、この件に関して、明解なご説明をなさいました。現在、もっとも有効とされている飼い主のいないねこの問題解決方法である「地域ねこ活動」を推進するにあたっては、えさやりを禁止はだめなのです。

なぜか。
@ねこは縄張り内でえさを探すために、ごみの集積場やゴミ箱を荒らすことになる。
Aえさをもらっていた場所と時間に姿をみせなくなるだけで、縄張り内に棲息し続ける。
 (ねこは自分の縄張りを保持する習性があります。)
Bねこにえさをあげる人は、猫をみかけた場所であげるので、餌場が少し移動するだけとなる。
C地域ねこ活動で重要となる不妊・去勢手術をするために、猫の数は、出没場所がわからなく、保護することが難しくなる。
Dえさを継続してあげることによって可能な、その場所のねこの数を把握や、不妊・去勢の効果測定をすることができなくなる。
Eもし、手術ができたとしても、術後のねこと迷いねこ、飼い猫などの情報がなくなり、判別ができなくなる。
F地域住民のルールをめぐる対立をあおることとなる。

「ねこ迷惑」の意見が上がってきたとき、えさやりを禁止する、それですべてが解決するわけではない、ということです。
逆に、表面上解決したようにみえて、問題が先送りされてしまうだけなのです。
ねこは増え、ゴミが荒らされるようになる。あるいは、隣にえさやりの場所がうつるだけ。
そして、ねこ迷惑派と守りたい派の対立は、ずっと、続くことになります。

この終わりのない、対立の状況を絶とうとしようとする活動、それが「地域ねこ活動」なのです。
なんとか、この対立が、終わりますように。
次回も、この話を進めていきましょう。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 18:23| 日記

2013年08月22日

サザエさんちのたまちゃん!?

前回のお話では、日本で通常見られるネコは、「野生の」ネコではなく、「運悪く、後天的に」飼い主のいない「イエネコ」だということをお伝えしました。

それでは、なぜ、こんなに「飼い主のいない猫」が街中にいるのか、の答えは、「サザエさんのたまちゃん」なんです。「は?」・・・
実は、これは、セミナーで毎回お世話になっている、NPOねこだすけ代表の工藤さんのお言葉。

つまりですね、人間がネコの習性を利用しねずみ被害防止のために飼育してきたのですが、かつて、首になわをつけて飼っていた絵も残されていたようですが、サザエさんちのたまちゃんに代表されるように、そのほとんど全てのネコが家の中と外を自由に行き来する放し飼いされてきたことに原因があるということなんです。そして、飼い猫に不妊・去勢手術するということも、ほとんどその習慣がなく、人間の予定や都合とはまったく関係なく、子猫が生まれてきた訳です。そうなると、すべての子猫は飼えない。飼い主のいない猫が存在することとなります。
それから、飼い主の都合で、もちものを捨てるように、飼い猫を捨ててしまう人もいます。
(ちなみに、それは、立派な犯罪ですよ!遺棄犯罪100万円の罰金)
街が都会化してきて、家が密集し、道路の舗装化が進むと、ちょっとネコがおトイレできる場所もなくなり、問題となりやすくなります。くさい、汚い。。。!!

人間の都合で家畜化し、人間の都合で捨ててしまい、人間の都合で邪魔だという・・・これって、人間としてどうなんでしょうかね。!? 

しかし、法律上、猫は、カラスなどとは異なり「動物愛護法」の対象である「愛護動物」(注1)なのです。それは、飼い主がいるかいないかは、全く関係なし。
さて、次回には、あちこちの場所で問題視される、いわゆる「えさやり」について、話をすすめようと思います。愛護動物にえさをやるのは、やはり問題なんですかね。そのあたりのことです。

(注1:動物愛護法より抜粋 愛護動物とは・・
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S48/S48HO105.html  第44条)
一、牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二、前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 18:30| 日記

2013年08月13日

「野生の猫」って?

いやはや、毎日本当に暑すぎる毎日です。いかがお過ごしでしょうか。
「継続は力なり」を提唱し、少しずつ、地域ねこ活動を続けておりますが、このブログは、なんとも長い間、お休みばかりとなってしまっておりました。
でも、個別の問題にぶつかるごとに、やはりより多くの方たちに、飼い主のいない猫のことやこの活動の意味を知っていただくことが大切ということを実感。このブログとて、とても小さな窓口にすぎませんが、もう少し精進して皆様にお伝えしていこうと思います。

今まで、開催を重ねてきた猫セミナーでの講師の先生たちのお話は、NPO猫花ネットの財産!
いただいたお話を、メモや資料や記憶を掘り起こして、少しずつご披露したいと思います。

さて、今日は、そもそも、なぜ街に飼い主のいない猫がいるのか、について。

いわゆる野良猫さんたちについて「野生の猫は自分でいきるから放っておけばよい」という発言を耳にします。「野生の猫」って、どういうことなのでしょうか?

ウィキペディアで見てみると猫の定義は、以下のとおり。
「ネコ(猫)とは、狭義にはネコ目(食肉目)- ネコ亜目- ネコ科- ネコ亜科- ネコ属に分類される小型哺乳類であるイエネコ(学名:Felis silvestris catus)の通称である。人間によくなつくためイヌと並ぶ代表的なペットとして世界中で広く飼われている。
より広義には、ヤマネコやネコ科動物全般を指すこともある(後述)。
cat.jpg

ネコの起源は、ネズミを捕獲させる目的で飼われ始めた(狭義の)ヤマネコ(Felis silvestris)の家畜化であり、分類学上はヤマネコの1亜種とされる[1]。人によくなつくため、多くが愛玩用のペットとして飼育されており、本項ではこれについて解説する。」


現状日本で、私たちが呼んでいるのは、「イエネコ」であって、種として家畜化されたものを「ネコ」といっているのですね。つまり、野良猫さんは、あくまで「イエネコ」なのであって、「運悪く、後天的に」飼い主がいないということで、野生ではないのです。
「イヌ」も野良犬のほかに「野犬」とがいう呼び名があるけれど、野生のイヌではないのと同じ。

「イエネコ」は、日本では、文献上、飛鳥時代に仏教の伝来とともに大陸から渡来したとされ、江戸時代には養蚕業のおりに、そして明治時代には、ペストの対策として、ネズミを捕るネコが飼育された、とのこと。つまり、人間がネコの習性を利用し、ねずみ被害防止のために飼育し、そのため家の内外で自由な生活をさせていたということなのです。

それにしても、なぜ、こんなに「飼い主のいない猫」が街中にいるのか、次の回では、もう一度、そこのところをお話します!

posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 12:49| 日記

2013年03月05日

地域ねこセミナーin 鍋横

ようやく暖かくなってきました。
寒さが厳しかったこの冬も、飼い主のいない猫の捕獲と去勢・不妊手術の活動を、継続的にし
てきました。猫にとっては、本当にリスクの高いことですが、春に向けてまさに「猫算」的に増えることを避けるために行いました。無事に手術を終え、元の場所に戻った猫たちが、これから平穏な暮らしができるような環境づくりも、私たちの任務のように思います。

さて、そんな一連の「飼い主のいない猫」のための活動を、少しでも多くの方に知っていただくための「地域ねこセミナー」! 今度は、中野区鍋横区民活動センターで開催することになりました。3月17日(日曜日)です。今年度最後のこのセミナーでは、いつもお世話になっているNPOねこだすけの工藤さん、そして新宿区の高木さんに加え、今回初めて、弁護士の林太郎さんにもお話を伺うこととなりました。地域ねこ活動について、まだ良くご存知ない方はもちろん、最近の状況など、現場でご活躍のみなさんから新しい情報も伺える機会です。是非どうぞご来場ください。

地域猫セミナー1303鍋横.pdf
ただ今、中野区の情報掲示版に、あちこち、ポスター貼り作戦を展開中です。本当に忍耐と体力勝負の作業なんです!あなたのご自宅の近所の掲示板にもひょっとしたら、お邪魔しているかもしれません。見つけていただけたら嬉しい限りです。トップページからもこのポスター(ちらし)がダウンロードできます。ご近所のかたや、お知り合いのかたにも、お知らせください。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 16:37| 日記

2013年01月14日

TNR継続中!

今日は、たいへんな雪となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

猫と花地域環境ネットワークでは、昨年末から年明けの間もこの寒さに負けず、飼い主のいない猫のTNR活動を各地で継続しています。TNRとは、T=トラップ(捕獲)、N=ニューター(手術)、R=リターン(戻す)という活動。地域ねこ活動の中でも、「鍵」となるものです。(「地域ねこ活動」については、このNPO猫と花地域環境ネットワークのWebサイトの中で概説していますので、是非ご覧ください!)

猫にとっては、妊娠出産という大変な事業を回避できるというものの、たいへん負担になるのも確かです。私たちもそのあたりを心して、この活動にあたっています。寒さのこと、ノラ猫が狭いケージで耐えられるかどうか、など心配はつきません。また、捕獲するほうも大変な辛抱が必要となる作業です。なにしろ、ノラ猫が苦労なくケージに入ってくれるわけはないですから!こちらも時間をかけて、寒さと戦います。この結果、確実に猫の増加は抑えられます。

一方、これほど苦労しながらTNRをしても、人によっては「こんなことをしても、猫が消えていなくなるわけでもない」と、発言なさる方がいらっしゃいます。確かに、一匹残らず捕獲することは現実的に難しいことも事実です。しかし、この活動の目的は、猫の絶滅ではないのです。それに、これは、単なる駆除とは全く意図は異なります。ネズミ算ならぬネコ算といわれるように、想像以上に増える猫たちを、このTNRによって管理できる範囲の数に抑えて、平和に共生することを目指しているのです。飼い主のいない猫と地域の人々が、もっともっと、うまく「共生」できる社会が、一日も早く実現できますように。

2013年も、引き続き、一歩一歩進んでいこうと思います。よろしくお願いいたします。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 18:14| 日記

2012年12月09日

講演に招かれる!

先月末の金曜日、中野区の職員の方たちの自主的勉強会に招かれました。
勤務時間終了後、「花の金曜日」を自主的な研修のために割いている、というグループ。
こういう前向きな方たちもいらっしゃるのです!
将来が明るくなるような気持ちになって、その期待に応えたいと準備をしました。

講演内容は、ずばり、「飼い主のいない猫の対策について」です。
公務員の方たちを前にして、猫と花地域環境ネットワークの活動の中で、直面してきた実際の様々な事例はもちろん、今年改訂された動物愛護法を始め、環境省のガイドライン、東京都の取り組みなど、今までの活動から得た情報を網羅的に1時間強の時間を要したレクチャーとなりました。
配布資料もどっさり。。。
今まで、このようなテーマについて考えたこともない方もいらしたかもしれませんが、
みなさんの様子から、しっかりした手応えが感じられ、充実した気持ちになりました。
実際、会の終了後にも、声をかけていただいたり、メールをいただいたりと、
良いコミュニケーションの機会となりました。

こうやって、一人ひとりに、この活動内容を誠意を持って伝えていくことが大切と思っています。
辛いことばかりじゃない、という嬉しさ!
ありがとうございました。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 19:08| 日記

2012年09月02日

次回の地域ねこセミナー開催決定しました!

継続は力なり、この言葉を信じて開催している「地域ねこセミナー」
次回の準備が整いました。

seminor120922.pdf

場所は、中野上高田区民活動センターです。
ここでは、2回目の開催となりますが、日頃から飼い主のいない猫を目にすることが多い区域のひとつで、なかなか本来のかたちでの地域ねこ活動がはじめることができていません。
なんとか、状況を打破する良いきっかけとなるよう努めます。
多くの皆様のご参加を是非お待ちしております!
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 19:24| 日記

2012年08月26日

夏の暑さはまだまだ続く?

ブログの更新、かなりご無沙汰してしまいました。
朝晩は、少し涼しくなったかな、とも思いますが、相変わらず毎日暑い日が続いております。

この季節は、駅前花壇の花たちにも過酷な日々。
駅前ロータリーは、コンクリートに囲まれている場所なので、特に厳しいのかもしれません。
太陽が大好きで、丈夫なはずの日々草ですら、枯れてしまいがち。
ホースでの水遣りが難しい場所なので、バケツを持って何度も往復しますが、それも頻繁にはできないので、しきわらをして、保護してみました。
それでも安心できません。

飼い主のいない猫にとっても、この夏は、過酷。
また、エサ遣りにも、いつも以上に気をつけてほしいことがあります。
それは2点、虫と、食べ残しについて。
1)虫
害虫がいつも以上に発生しがちです。水を張った中にえさの容器を置くとか、虫除けの薬をうまく利用するなど、工夫が必要です。
2)食べ残し
ちょっとでも残っていれば、悪臭を放ち、腐ったものは猫にも有害です。
必ず、残りは処分し、あとを処理するようにしましょう。
これは、当然ながら、一年中を通して必要なことです。

そして、補足ですが、猫にも新鮮な水が必要です。特にカリカリ餌の場合には、必ずきれいな水の用意を。なお、「猫には牛乳をあげるものだ」という思い込みがありますが、実は牛乳は猫には消化しにくい飲み物で、あまりよくないので、ご注意。水が一番です。
また、人間の食べ物の残りは健康に悪影響がありますし、ナマの残り物など、
腐りやすく、匂いやすいので言語道断です。

人間たちも熱中症など、健康に注意の必要な日々が続きそうです。
とはいえ、秋ももうすぐそこ。
うまく乗り切りましょう。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 11:30| 日記

2012年06月07日

緑のカーテンの季節

今日は、梅雨前の貴重なさわかなお天気でした。

今年の夏も節電が重要な課題となっていて、緑のカーテンがますます必要となってきているようです。
先月は、中野区内で、2回「緑のカーテン」の講習の講師をつとめました。
この写真は、1回目の中野区松が丘、片山町会の様子です。

片山町会緑のカーテンJPG

ご参加の皆様の熱心さが、ぐんぐんと伝わってくる有意義な会でした。
参加した方々には、ゴーヤの苗が配布され、大事そうに持ち帰られていました。
あさがおやヘチマもありますが、やっぱりメインはゴーヤです。
植える場所について、土の作り方、水のやり方について、摘心(60センチくらいになったら、一度、芽をつむ方法)、誘引(ネットにはわせる)について、などなど。
実の食べ方まで話は広がり、節電しながらも楽しい夏が期待できそうです!

我が家でも、遅ればせながらようやく本日、40センチくらいになったゴーヤの前にネット張りが完了。ぐんぐん大きくなってね!
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 22:01| 日記

2012年05月03日

駅前花壇

ゴールデンウィーク真っ只中にもかかわらず、大雨となっています。
今日は、4月のお天気の良い日の中野駅前花壇の様子をお知らせします。
冬の間は、なかなか美しい状態を維持するのは難しいですが、春は、このとおり素敵になりました。
2012年南口花壇全体.JPG

2012年南口花壇アップ.JPG


ここは、私たち猫と花地域環境ネットワークの活動のひとつとして、お手入れさせていただいている南口の花壇です。中野駅は、ただ今は、ご存知のとおり、警察大学跡地の再開発に伴い北口は大規模工事中ですが、コチラ南口は、少しレトロなままの中野らしい(?)駅前の様子。
こちらのほうが味があっていいな、、なんて思ったります。
今年も引き続き、この花壇の活動も継続します。客待ちタクシーに阻まれがちですが、是非、機会があったら、のぞいてみてください!
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 12:22| 日記

2012年03月12日

地域ねこセミナー@鷺宮 無事終了です

DSC_8574.JPG昨日、中野の鷺宮で、地域ねこセミナーを開催しました。中野の中でもこの周辺では初めてです。
皆様ご存知のとおり、昨年の大震災からちょうど一年の日。諸事情からこの震災の記念の日と重なり、それが理由のひとつとなったせいか、残念ながらご参加人数は少なめとなりました。
ただ、ご参加いただいた方は、どなたも真剣に話を聞いてくださり、講師の先生がたのおかげもあって、中身の濃い内容となりました。
今回の講師は、すでにご案内のとおり「地域猫活動の2大伝道師」ともいえる黒澤泰さんと工藤久美子さんです。
「地域猫」の概念自体を発案し、実践なさってきた黒澤さん。今日も、温和な笑顔と語り口で、「そもそも、地域猫とは・・・・」ということろから、丁寧にご説明いただきました。「ただ、えさをやれば野良猫が地域猫になっていくんではないんですよ。・・・・」、「2割の猫好き、2割の猫嫌い、そして6割の無関心、無関係者がいる、そこから、進めていくものなのです」
また、いつも歯切れ良く、物事をすっきりと整理してくださるNPOねこだすけの代表、工藤さん。この活動を取組むときに大切なこと、押さえなくてはならないことを、経験談も交えてご紹介いただきました。「とにかく、頭を下げて、やっていく必要があるんです」「地域住民、自治体、そしてNPOなどボランティア活動をしている人、その3者が協働することが重要です」

上記の文章は、もちろんお話のすべてではなく断片だけのご紹介です。こんな断片を読んでいただき「それってどういうこと?」と興味を思ってくださったなら、是非、次回のセミナーの機会にご自分自身でご確認いただくために、ご参加いただけたらと思います!

出席者のアンケートからも、「ようやく始めて『地域猫』がどんなものかわかった。」という声もきかれ、知っているつもりだったがよく理解はできていなかった人たちもかなりいらっしゃるのではないか、という実感も得ました。知っているつもりで、事実誤認があっては、うまくいきません。
そして、知ってくだされば「もっと広めたい」という感想もいただくことができるし、活動の成果もあがりやすくなるに違いありません。
セミナー開催も継続が大切。今後も努めます!

ご参加者皆様に、深謝。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 16:47| 日記

2012年02月29日

地域ねこセミナー開催、そして法律

ブログ、少しご無沙汰してしまいました。今年は、ひときわ寒い冬で、今日も雪。皆様はいかがお過ごしでしょうか。それでも、少しずつ、着実に春が近づいているいますね。
さて、あの東日本大震災から1年となる来る3月11日に、「地域ねこセミナー」開催する運びとなりました。
(トップページにちらしがアップされていますので、どうぞご覧ください!)
ちらしの郵送、ポスターの貼付けなど、毎日がんばってます!

今度も講師として参加してくださるのは、「地域猫」の創始者でもある黒澤泰さんとNPOねこだすけの工藤久美子さんです。以前ご紹介したとおり、「飼い主のいない猫」のための活動をしていく中で、絶対はずせないお二人です。直接お話を伺える、貴重な機会になること間違いなし!何回も聞かせていただいている、私にとっても、毎回、活動の正しいあり方を確認でき、そして新たな発見もできる機会となっています。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

それから、今日は、もうひとつ、講師をしていただく黒澤さんと工藤さんのお二人も参加なさっていた「ペット法塾」主催の「動物愛護法改正 意見交換会」について少しだけご紹介します。
この催しは、『動物愛護管理法の基本原則を尊重した「真に動物を守る法律」への改正にむけて』、去る1月20日に開催されました。
特に、業者規制の要でもある、生後8週齢未満の子犬子猫の流通を禁止する改正案を是非、実現させよう、とのこと。(詳しくは、「ペット法塾」のWebサイトをご参照ください!)
動物の活動に関わる場合、様々な法律について知ることが重要になります。法律が、うまく機能するかしないかが、小さな命たちの行き先を大きく変えることになるのです。法律なんて難しい、と思ったりせず、私たちもしっかりと勉強して、間違いのない一歩に貢献したいものです。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 19:15| 日記

2012年01月03日

今年も奮闘継続!

あけましておめでとうございます。

昨年は、日本全体が大変な年でした。復興はまだだし、原発についても不安なことばかり。でも、新しい年を迎え、なんとか前を向いて、少しでも良くなることを信じて進むしかありません。

飼い主のいない猫の活動も、進んでいるようで、なかなかうまくいかないところも多く、難しい状況を突きつけられることも少なくありません。結局、善意で活動し続けているボランティアの方たちばかりに負担がかかっていて、状況が改善されなていない、と思うことも多いのが実情です。

でも、やはり少しでも良くなることを信じて一歩一歩進みたいと思います。
一人でも多くの方の理解と、協力を得られるよう希望を持って・・・。
3月には、また、地域ねこセミナーを開催予定です。セミナーのアンケートで感想を寄せていただいた方のコメントを読むたび勇気をいただきます。「勉強になった」「参考になった」「安心した」「感謝している」
それから、「単なる猫好きの集まりではない、社会的な活動だと、初めて分かりました」という嬉しい言葉も!

是非、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 13:29| 日記

2011年12月04日

新宿区第11回にゃんにゃんセミナー

毎年この時期は、新宿区の「人と猫との調和のとれたまちづくりセミナー」が開催されています。今年は11月26日の土曜日。さっそく参加してきました。11月20日に私たち、猫と花地域環境ネットワークが中野で地域ねこセミナーを開催したばかりでもあり、興味津々。
とはいえ、私は第6回から毎年参加していて、今回で5回目。それでも毎回新たな発見があるのは、新宿区はこの地域ねこ活動の分野では本当に先進的だからなのです。
最初の注目点は、地域ねこ活動の原則がきちんと紹介されていて、しかもそれが参加者全員に周知徹底されていること。
地域ねこ対策の原則とは・・・『そもそもペットブームなどの影響から、人間の無責任な飼育が原因で増えていったノラ猫を巡る問題を、単に動物愛護の活動ではなく、ただ迷惑被害を訴えるだけではなく、個人的に取組むのでもなく、地域の環境問題として、地域住民・行政・ボランティアの三者が協働して取り組み「人と猫と地域が共生」しながら問題を解決していく』ということです。この原則は、実は、理解不足のため誤解されることが多いのですが、このことが当たり前のこととして正しく語られ、当たり前のこととして周知されているのです。
そして、次の点は、この原則が示されるだけでなく、実践のものとして「官」と「民」の両方の立場の方から語られたことです。
港区・国立市・練馬区・品川区の行政担当者とボランティアの方がパネラーとして参加し、実際の取組み方・苦労話・成果・今後の展望についてのディスカッションを展開。実践している方ならではお話は、裏話を含めて説得力があり、有意義なものばかり。そして、この活動は、動物愛護というだけでなく「人と猫との調和のとれたまちづくり」という社会性の求められるものであることを各パネラーが強調されていたのが印象的でした。次回は、さらに地域住民もパネラーに参加することになるのではないでしょうか。期待がふくらむばかりです。
そして、もうひとつの特筆すべきは、このセミナーが、ひとつのNPO主催ではなく、新宿区自体が主催であるということ。
地域ねこ活動が、きちんとした原則の上で、正しく普及してきていることは、新宿区で、地域ねこ対策がすでに10年以上にわたって継続され、きちっとした成果につながっていることからもはっきりしています。中野からは、ほんのすぐお隣の新宿区。なんとかして、おいてきぼり、時代遅れの状態を打破していかねばなりません。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 11:24| 日記

2011年11月25日

地域ねこセミナー無事終了

先週日曜日、無事地域ねこセミナーが終了しました。
新井区民活動センターでの開催が2度目ということもあってか、ご来場者数は残念ながら最近の数回に比べるとやや少なめでした。
でも、今回も講師を務めていただいた工藤さんの声かけで、「地域猫セミナーに初めて参加する方は?」と挙手していただくと、10名以上の方がいらっしゃいました。まずは、最初の一歩を踏み出していただくことが大切で、これは、大変な収穫です。お天気の良い日曜日に、貴重な時間を使ってご参加いただき、皆様、本当にありがとうございました。

最初のお話はNPOねこだすけ代表理事の工藤久美子さん。工藤さんは、この分野のパイオニアであり、その精力的かつ忍耐強いご活動は、飼い主のいない猫の活動をするすべての者にとって救いとなる方といっても過言でないでしょう。しかも、そのきっぱりしたご発言が、迷えるボランティアや、問題が解決できず袋小路に入った住民など、聴くものを励ましてくれます!
今回の工藤さんのお話のポイントは、「三者協働」でした。
三者とは、地域住民、猫ボランティア、行政のこと。曰く「一者だけで失敗するのはもちろん、二者だけでがんばっても、100%失敗します。」
「100%」失敗するんですよ。
ひとりだけ、一者の立場だけで、無理をしてがんばるのではなく、みんなが協力して働くことによって、成り立つ活動なのです。

続いてお話くださったのは、すみだ地域ねこの会の庄司直子さん。
いつものように、豊富な経験からきた説得力のある語り口で、わかりやすい説明をいただきました。そもそも「飼い主のいない猫」が増えてしまった理由から始まり、「飼い主のいない猫」を前にして、どう対処すべきかの「イロハ」です。
この活動の中で、いかに、人間同士の信頼関係、広報などが大切かということも教えていただきました。えさを与えるなどの世話をしているときには、その周囲を掃除することが必須にして重要であること。不妊・去勢手術のために捕獲をする現場では、たて看板などをして、周囲にお知らせすることはもちろん、終了後、周囲にちらしなどを配布して報告すること。それら様々な工夫が、この大切な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法だということでした。

ここでは、すべてはご報告できません。まだご参加していらっしゃらない方、是非次回いらしてください!地域ねこについての情報満載にして、次回もお待ちしております。

posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 14:30| 日記

2011年11月09日

来る11月20日地域ねこセミナー開催!

思えば、前回のセミナーは、3月6日の震災直前。
その前後で、あまりにも状況や気持ちが変わってしまっていることもあり、
本当に、ずいぶんと時間が経過したように思います。
が、ようやく、今月20日に地域ねこセミナー開催の段取りとなりました。

本日、ちらしもアップしてます。(トップページから入れますよぉ)
またもや、素敵なデザインをしていただきました!
身近な方々への郵送準備も完了で、あした、朝一番で発送予定。
いつものように、中野区内の掲示板にも貼り始めました。

飼い主のいない猫のための様々な問題とその解決を考える機会です。
初めて「地域ねこ」という言葉に接したひとにも、長い間この問題に関わってきているひとたのためにも、良き機会となるよう。。
多くの方のご参加をお願いいたします。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 20:36| 日記

2011年11月04日

寒くなる季節に感じるコト

もう早くも、11月となりました。今年は、寒さが一気にぐんぐんとやってこないようですね。
いつもは、季節どおり気温が変化しないと、温暖化なんじゃないかとか心配ばかりしますが、
帰る家のないねこのことを思うときは、ほっとします。今日は寒くなりすぎなくて良かった、と・・。
5年くらい前に、真ん丸い目をした子猫のころにみつけて捕獲して手術をして、ずっと気にかけていたあるねこが、急に皮膚病か何かで、毛がかなり抜けて本当にみすぼらしくなっていました。
気にかけてた、とはいえ、人慣れしているわけではなく、ちょっと病院に連れて行ってあげたいと思っても、
捕まえられるようなねこではなく、どうしたものかと考えあぐねていました。
あんなに毛が少なくなってしまうと、今年の冬を越すのは大変に違いない。

発砲スチロールにバスタオルを敷いた簡易ねこハウスを自宅玄関前に設置したところ、そのねこが昼寝にくるようになりました。これで、少し暖かさを提供してあげられるかもしれない、と安心した矢先、今度は、ふっと姿を見せなくなりました。気まぐれなのら猫さんのことだから、どこかで元気にしてくれていればいいのですが、なんとも不安な毎日です。やっぱりそんなに遠くに行くはずはないから・・。無事でいればよいと、心から願っています。

ひなたぼっこをしているのら猫たちは、一見幸せそうにも見えるけれども、本当に大変な毎日をサバイバルしています。彼らは、とにかく、生きるために、生きることが目的で、生きているものではないでしょうか。必死に。突き詰めれば、人間も同じこと。人間と動物を一緒に考えるな、とお叱りもあるかもしれませんが、なんだか彼らに教えられるようにも思います。

震災後、また、日本に冬が巡ってきます。なんとか、冬を無事に越せますように。

posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 17:16| 日記

2011年10月09日

おばさまたち!パワー全開

10月となり、急に寒さを感じる季節になりました。

まだ、暑さ残る9月末に、中野区上高田某所にて、また、飼い主のいない猫の捕獲大作戦を実施しましたので、ご報告します!

猫たちにエサをやり管理をしている方たち数名の方が、立ち上がり、これ以上増えないように、猫と花地域環境ネットワークに依頼がきて、今回の捕獲作戦が開始されました。
60代から80代の女性で、いろいろなきっかけから、ノラ猫さんたちに目をかけるようになった方たち。いつも一緒に活動しているグループというわけでもありませんが、この捕獲のために、声を掛け合い、協力してくださいました。日程の確認、事前のエサやりや、状況の確認、いろいろ準備して、ココロあわせをして、捕獲に臨みました。
チームワークがすばらしく、パワーもある方たちでした。

1日目は夜8時ごろ。猫が現れる小さな公園前で集合して、6匹。次々と捕まりました。
実は、いつものエサやりタイムは、諸事情から明け方の4時ごろなので、翌朝の4時に再度集合して5匹。
そして、数ヶ月前子猫を産んだ母猫が残ってしまい、もう一度、その日の夜。合計3回にわたって、11匹捕まりました。
母猫は、警戒心がひときわ強くなって、なかなか捕まらないようですが、最後にようやく成功。これで、このメス猫も、出産を繰り返す厳しい生活から抜け出すことになります。
11匹中、オス9匹、メス2匹。
手術後、みんな走って元の公園に飛び出していきました。すべて、耳カット済み。

今回のご依頼者たちの、誠実な心意気と、元気な活動力に、こちらも励まされました。
実は、この近所には、まだまだ、ノラ猫さんたちが群れをなして見受けられる場所があります。
まだまだ、引き続き活動し続けなくてはなりませんが、こういう方たちの存在によって、きっと良い結果につながっていくに違いありません。

今日も一歩一歩です!
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 20:18| 日記