2011年09月19日

動物愛護週間

まだまだ、暑さは続いてはいますが、朝晩の涼しさ、秋の虫の音、太陽や風の様子は、季節が巡って秋が確実に近づいていることを知らせてくれます。

そんな今月の20日から26日は、動物愛護週間です。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/week.html
管轄の環境省の上記のサイトでは、
「動物愛護管理法では、国民の間に広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めていただくため、
9月20日から26日を動物愛護週間と定めています。」とのこと。
また、その動物愛護管理法については、下記のように記されています。
「動物は、私たちの生活を様々なかたちで豊かにしてくれる、人間にとってかけがえのない存在です。
人と動物が共生したよりよい社会をめざして、「動物の愛護及び管理に関する法律」が定められています。」

震災でよく使われていた言葉を、またここでも繰り返したくなります。
「今、わたしたちにできること」
動物愛護週間を良いきっかけとして捉え、
法律で定められていることも、もちろん大切ですが、一人ひとりの心構えとして、「人と動物が共生したよりよい
社会をめざ」すために、少しでも、小さくても、ひとつひとつ実現できるように願います。

このところも、不妊・去勢手術の依頼が休みなくやってきます。
それぞれの皆さんが、小さな命にきちっと向き合った上でのご相談が多く、お手伝いにも気合が入ります!ひとつ、ひとつ、できることから。。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 15:53| 日記

2011年08月19日

暑さと戦いながらも活動中!

本当に暑いですね。今日は、雨が降って少し暑さも一休みとのことですが。。。
この暑さの中なので、取組んでいる駅前花壇にも水遣りに励んでいます。
諸事情があって、ホースでの水遣りが難しく、バケツとジョーロを使って蛇口と花壇を20、30回
往復する作業。暑い時間帯を避けても、汗だくになります。
でも、水をあげたあとの花はにっこり笑っているかのように、生き生きしてるんですよ。
こちらも嬉しくなります!

そして、この時期も飼い主のいない猫たちの不妊・去勢手術のお手伝いも、数件発生。
そのうち、2件は、群れている中にいる、手術していない残り1匹を捕まえることになったケース。

1件目は去年の夏、まとめて手術した猫たちのいる商業地区の中のある一画。
子供を連れた、見慣れない母猫が最近出現する、ということで、その一匹を狙った捕獲。
いつもエサをあげている時間帯に合わせ、夕方6時すぎ開始しましたが、すでに手術をした猫ばかりが
つかまりそうになってしまい、他の猫を誘導しながらの、ガマン比べとなりました。
結局、つかまったのは、夜11時近くでした。

もう1件は、住宅街の中の小さな公園。6匹程度の猫たちの生息場所ですが、一番用心深い、
猫だけ手術できずに、残っていました。
7月末から、数回試みても、失敗。先日は、今日こそ、という意気込みと共に、午後5時から開始して、ようやく10時頃に成功。
熱帯夜の暑さと、虫さされのかゆみとの戦いでもありました。

これらは、群れの中の残り1匹の捕獲が、逆にいかに大変かということが身にしみる例となりました。
捕まえること自体は、猫がかわいそうにも思えてきて、気の重い作業ですが、
大きい意味では、彼らたちのためでもある。
手術後の、平和な暮らしを祈るばかりです。

最後にひとこと!ノラ猫さんにエサをあげたあとは、絶対に食べ終わったあと片付けてくださいね。特に、暑い時期は危険。猫にも人にもやさしい気配りが必要ですよぉ。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 10:29| 日記

2011年07月25日

眼の開かない弱った子猫

先日、ある小学生の女の子が、「ねこ、ねこ!私が家に連れて帰る!」と連呼しているので、そちらの方を見ると、
眼がちゃんと開いておらず、あきらかに弱っている子供のねこが歩いていました。
女の子なりに、そのねこの弱った様子を見て、とても放っておけない気持ちになったのでしょう。
人間なら当然そうあるべき、優しい気持ちからの言葉です。

でも、家の人に認められていることなのかはわからないし、ねこと一緒に暮らせる環境なのかもはっきりしません。
私もその女の子を放っておけない気持ちになって、まず、ねこを獣医さんに見せて、とりあえずの処置をしていただき、
それから、女の子のお母さんを見つけてお話しました。
やっぱり、残念ながら、「飼う」という覚悟はまだできていらっしゃらないうえに、そもそも、
ペット不可の賃貸にお住まいでした。
無理してしまっても、途中で捨てることになっては、なんの解決にもなりません。
結局、このねこは、医者に行ったことによって、眼も少しよくなりましたが、飼い猫になることはできませんでした。
なんだか、心が痛む話です。

女の子が弱ったねこをなんとかしてやりたい、と思ったその気持ちを、これから成長しても忘れないでいて欲しい、
いつかその気持ちが報われる世の中だったらいい、と思ってやみません。
里親を探さなくてはならないねこは、他にもたくさんいて、
すべてに飼い主を見つけるのは、本当に難しいというのが厳しい現実です。
そもそも、このような恵まれないねこが、いなくなるようにしなければならない。

他にも家のベランダで、産み落とされている子猫が発見された、という話もありました。
動物虐待なのではないかと、時には、不妊・去勢手術に反対する方もいらっしゃいますが、
放置していては、問題は拡大していくばかりなのです。
微力ながらも、今日も前に進んでいこうと思います。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 16:16| 日記

2011年07月17日

中野区内某所 ボランティアさん急募!

急に梅雨明けとなり、本当に暑い日が続いています。
我が家の緑のカーテンは、かなり育ってきているとはいえ、まだ日よけには小さいサイズ。
水遣りをしっかりして、暑さに負けずに早く大きくなるよう祈ります!
今朝は、その他にも、駅前の花壇や、連休のため水遣りの人がいない堀江高齢者福祉センターなど、各所に水遣り行脚にいってきました。
それにしても暑い!!

さて、今日は、中野区内某所の飼主のいない猫たちの話。
ここは、中野区在勤のボランティアAさん(つまり、中野区に居住しているわけではない方)の尽力をきっかけに、2009年から、ある程度まとまった数の猫たちの不妊・去勢手術が、
進み、最近、ようやく猫の頭数が少し落ち着いてきたところ、という状況です。

手術後も、このAさんが、猫たちの世話を看てきてくださっていたのですが、
今度、お勤め先が変わることが決まって、そうなれば、中野区には来ることもなくなり、
これから先は、世話役がいなくなってしまうこととなりました。
今後の猫たちを憂えたAさんと、この活動を引き継いでくださる人を探すこととなりました。
ちらしを配布して後継者探しをすることに。
しかし、簡単には見つかりません。

結局、ようやく近隣の方で、長年にわたって猫に気をかけてきていた方や、賛同してくれる青年と出会うことができました。
不妊・去勢手術の際にも、その活動に理解を得ようとちらしを配布したり広報に努めていたにもかかわらず、その方たちに、Aさんの活動は知られていなかったことも分かりました。
広報がまだ、足りなかったということになります。
やはり地域猫活動のためには、まず近隣に住んでいる方々の理解や協力が必須であることが大切であることを痛感。
そして、そのためには、何はともあれ、活動内容を知っていただことが大事なんですよね。
今回は、そんな、この活動の基本の「基」を確認する良い機会となりました。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 14:04| 日記

2011年07月02日

猫の去勢・不妊手術 3つのケース

とうとう7月が始まりました!
電力不足に怯える私たちに、暑さが襲ってくるようになりました。
動物たちの熱中症にも注意が必要です。

先月は、地域単位の猫捕獲大作戦だけでなく、ピンポイントで個別に捕獲するケースも
3件ほどありました。

1件は、静かな住宅の間の小道。いかにも捨てられた風の長毛種の洋猫。
すでに子猫を産んでしまった様子。とにかく、これ以上増えないように手術をすることになりました。
子猫が小さすぎると、子育てに支障があるので、その時期の見極めが難しいところです。
捕獲と手術は成功。子育てもなんとかうまくいっているようです。

もう1件は、あるお店の店先。
近隣で、猫の迷惑被害を受けている人からの苦情もある、複数匹の猫たち。
大人の猫は捕獲と手術。子供の猫は、捕獲と里親による保護。
これで、みんなが落ちつくこととなるでしょう。

そして、最後の1件は、交通の激しい場所の植え込み付近にいる三毛猫さん。
近くを走るタクシーの運転手さんの何人かがエサをあたえているらしい情報もありました。
きっと、不憫でエサを与えるのでしょうけれど、不妊手術までは手が及んでないと思われました。
こんな場所で、猫をふやすわけにはいかない!
ここも、複数いそうですが、とにかくは、1匹1匹を。
まだ若い三毛猫さんの手術は成功しました。
ただ、その後、すぐに、猛暑日がやってきて、手術後の体調が気にかかる状況です。
それに、もう少し、住みやすい場所に移動してくれたらよいのに。
最初の2件と違って、なんだか、心痛むケースでした。
今後も、見守っていきたいと思います。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 11:35| 日記

2011年06月24日

好き嫌いの問題!?

東京の街の中でも、下町らしい風景が残る場所もまだ少しはあるようです。
中野の小さな路地にも、そんなところがあって、舗装化は進んでますが、
ほっとするような風情を感じられます。
そんなところに、野良ねこさんがいたりすると、
なんだかとても絵になったりするのかもしれません。
野良ねこを、商店街のアイドルのようにしているところもある、と聞いたことがあります。
地域ねこ活動、というと
「そう、私、野良ねこが好きだし、ねこがたくさんいるような街がいいと思います!」
というような感想を耳にしたりもします。

でも!
私たちは、根本的には、野良ねこがいない街を目指しています。
そうあるべきだと思っています。

なぜなら、野良ねこたちは、本当に過酷な生活を強いられて、都会の限定された環境の中で、
命を削りながら必死に生きるしかない存在だからです。

春や秋の気候の良い時期に、気ままにひなたぼっこしている姿を見て、
のんきに楽しく暮らしている「感じ」はします。
でも、厳しい冬の寒さ、夏の暑さと戦い、豪雨や暴風のときも耐えるしかない。
エサをもらえるときもあるかもしれないかれど、次にいつ食べられるかわからない。
お腹がすいているときに限って、なにも見つからないかもしれない。
やっと口に入れることができた食べ物にも、水にも、ばい菌があるかもしれない。
自動車に轢かれるかもしれない。
いつ、怪我をしてしまうかもしれない。
具合が悪くなっても、本当に耐えるしかない。
その上に、他のねことのケンカになったり、人間から攻撃されたりすることもあるかもしれない(*下記参照)。

豊かな自然の中の野生動物だって、飼われている動物だって、私たち人間だって、
もちろん100%安全ではないし、
そんな危険と戦うこと、それが生きることともいえるけれど、
野良ねこたちの生活は本当に楽じゃありません。
人間に捨てられたために、そんな境遇になってしまう生き物をわざわざ増やす必要はないのです。
その上に、「迷惑」な存在になってしまうのなら、なおさらです。

好きとか嫌いの問題ではなく、
生きるものを大切に思いながら暮らせるようにすることは誰にでも必要なことのはず。
そのためにはどうするべきか、日々、よく考え続けたいと思います。

(*なお、動物愛護法で「愛護動物」に指定されている猫を遺棄・虐待することは、犯罪です。1年以下の懲役または100万円以下の罰金など、細かく規定されいています。)











posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 14:00| 日記

2011年06月17日

緑化活動

梅雨真っ只中です。
本来は、太陽好きなゴーヤですが、こんな東京でもすくすく育ち始めています。

先月末には、中野区M町会主催のゴーヤの育て方セミナーに、中野区環境アドヴァイザー
として参加させていただきました。その当日も大雨だというのにお集まりくださり、
とても熱心に耳を傾けてくださいました。
電気不足のまま迎えることになる、この夏をどう乗り切るかが、早急の日本の課題!
このセミナーでも、皆様の関心の高さが感じられました。

そして、今週は、堀江高齢者福祉センターでの花壇づくりのお手伝いをしました。
ここでは、すでに「緑のカーテン」は設置済み。
さらに、入り口付近にある植栽部分に手を入れて、色鮮やかな花を植えることになりました。
花壇づくりで、一番大切なのは、土づくり。
必要なくなった木や雑草などの根を掘り起こして拾い集め、耕してふかふかにし、さらに
栄養十分な土を補給しました。
これは、なかなかの重労働です!
でも、きれいな花が並ぶのを見れば嬉しくなってきます。

最近のニュースを聞く限りでは、原発事故の行方は、解決どころか、逆に不安が募る毎日です。
せめて、植物の成長を見守ることで心安らぐひとときを。
皆さんの周りにも植物を少しずつ増やしてはいかがでしょうか。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 15:11| 日記

2011年06月09日

飼い主のいない猫の不妊・去勢手術

今週は、再び、猫の捕獲の作業のお手伝いをしました。
捕獲の時間帯は、夕方から夜にかけてが多いように思いますが、今回はもろもろの条件を鑑みた上で
早朝が最適ということに。
私たちは、朝5時起きをして、中野区上高田の某所に集合しました。
数が増えつつあり、糞尿のクレームもあるとのこと。
不妊・去勢手術が急務の状況です。

始めるまでは、いろいろ大変でしたが、
この日は、割とあっけなく合計7匹がつかまり、その日すぐに病院に搬送しました。
今は、寒すぎず、暑すぎない時期なので、猫にも少しは負担が少ないかもしれません。
全員の里親探しは困難ですが、
手術後は、元の場所に戻し、彼らが以前より穏やかに暮らしていけるよう、
見守っていきます。

実は、先週、中野区内の別の場所で、ノラ猫被害に憤慨したご婦人に猛烈な勢いで怒鳴られました。
もともと、トラブルが起こっていた方たちの仲介に入るために、東京都の動物愛護推進委員でもある我々数名が出向いたケースだったのですが、その第三者にさえ、そこまで怒りをぶつけたくなる状態だったのですね。
猫に怒っても問題は解決しないし、止む無くえさを与えている人に怒っても問題は解決しません。
そして、えさやりさんが、怒った人に隠れてえさを与え続けることになると、さらにトラブルは悪化します。
どうか、人同士の争いはやめられますよう。
問題の本質を見極めて、本当の解決への道を進めますように。






posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 16:40| 日記

2011年05月29日

地域ねこ活動、一歩一歩

過日、JR東中野駅近くのT町の「猫捕獲」をお手伝いしました。
「猫捕獲」と聞くと、ご存知ない方からは動物虐待と勘違いされそうですが、
これは、「地域ねこ活動」の中でも、一番重要で、一番大変で、
そして一番資金が必要となる作業。
飼い主のいない猫、不幸な猫たちを増やさないために、
不妊・去勢手術を受けさせるというものです。
この日は、町会長さんを始め、多くの方々が参加されていて、
みなさんの協力をいただきながらの作業でした。
結局、4、5時間かけて、この日目標としていた
ほとんどの猫さんたちをお医者様へ連れていくことができました。

今日は、このT町の町会にお邪魔し、「地域ねこ活動」について
お話する機会をいただきました。
「地域ねこ活動の成否の鍵の1つは、猫好き派とか、猫嫌い派を超えて、
より多くの方々に、知っていただくこと。」
もし、実際の作業に参加できなかったとしても、とにかく、
活動を正しく知っていただいて、その方向性を共有できることが大切です。
地道ながらも、また、今日その一歩を進めたように思えました。
posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 21:22| 日記

2011年05月23日

緑のカーテン拡大中

週末は、夏の暑さがやってきました。
節電の夏をどう過ごすべきか、ますます真剣に考える人が増えたのでは?
都会は、特に、暑さが増幅するようなツクリになっているんですよね。
人が多すぎるし・・
恐ろしささえ、感じます。

先週は、JR中野駅北口からすぐのところにある、堀江中野区高齢者福祉センターの
緑のカーテンづくりのお手伝いをしました。
ゴーヤを12株植えました。約5メートルの高さのネット。
さらに今年は、ヘチマも植えたい、とのご意向。
立派な暑さ避けになりそうです。

緑のカーテンは、植物が吸った水分を葉っぱが出す(「蒸散作用」と言います)
ために、熱を溜めません。
コンクリートは、日中に蓄熱して、日没後その熱が夜も出続けて、
暑苦しい夜になります。
一方、緑のカーテンは、蓄熱がない。つまり、日陰をつくって涼しいだけではなく、
蓄熱しないことによって、日没後にちゃんと涼しくしてくれるのです。

自然のものって本当にすごい力があるんですね。

皆様も是非ご自宅に緑のカーテンを。まだ間に合います!
そうすれば、街中の気温が少しずつ低くなるはずです。

posted by 猫と花地域環境ネットワーク at 11:26| 日記